屋外階段の屋根を柱を立てずに後付けできます。
埼玉県深谷市 PC1500x4000mm/ PC1500x 6800mm (ブラックブラケット・ブラウンシート)
今回の施工は木造の公共施設の外階段の庇になります。
木造の新築の建物でごっつい鉄製の屋根をさけ、
柱を立てずに設置できる明るい庇を探していて
ケノフィックス(CANOFIX)を採用することになったとのことでした。
木造の外階段で庇を設置する際の作業の流れや、注意点などをまとめてみます。
まずは、入口の庇を先につけて斜面の庇を潜れせるように取り付けます。
ケノフィックスは柔軟性を持っており壁に負担がかからないように強い風などを逃しますので
その機能性を活かすために二つのパーツ(上部と傾斜部)に分けて施工します。
2階のエントランスの上部は庇を取り付けるのに障害物もなく、
910間隔で100角の柱が一本づつ入っていましたので3時間ほどで簡単に設置完了。
あとは階段に沿って庇をつける7メートルの区間ですが、
現状として鉄骨の階段が壁から30センチほど離れていて
ちょうど屋根の付くところに換気口が2個もあってそこをどうやって
上手く交わしながら取り付けできるかが課題で何度も図面で検証を行いました。
図面上では、二つの換気口の隙間にある柱に上手くブラケット(屋根受け)が入るようでしたので
安心して現場に挑みましたが、やはり現場状況は図面とは異なりました。
結局ブラケットを30mmほど現場でカットし隙間に取り付けました。
また、換気口のカバーが壁から80mm出ていたので
そこも屋根シートに落とし込んで、切り落としピッタリ合わせコーキングで補強しました。
(ケノフィックスはシートだけではなく、屋根受け自体もポリカーボネートでできており、
柔軟性を持ち、加工性に優れております。)
最近の階段は転倒防止のため階段の中間当たりに踊り場を設けるケースが多く
屋根の角度は階段の角度より大きく開くことになります。
その分雨が吹き込んできますので極力低く設置した方が雨よけにはなりますが、
あまり低くなると頭にぶつかる可能性があり取り付け高さを決めるのに注意が必要です。
(ブラケットの先端部(階段の手すり側)が最低 H2000程になるようにすれば
通行部は大体2100mm以上になります。)
木造の場合は比較的に壁が脆いわけですので
確実に柱に屋根受け(ブラケット)を取り付ける必要があります。
特に斜面の外階段用の庇になると垂直の柱に対して
斜めにブラケットを取り付けることになりますので
強度を決める2本のコーチスクリューが100角の柱に固定できるように
最前の注意が必要になります。
(取り付け場所に間柱しかない場合は、コーチスクリュー1本だけでも
確実に間柱に取り付けできるようにブラケットの間隔を調整します。
また周りの6本のタッピングとコーキングで補強します。*実績紹介の外階段施工事例参照)
上記の2点だけ気をつけて進めていれば問題なく施工できると思います。
あとは、大体の作業は足の長さを調整できる脚立で問題ないのですが、
シートを乗せる際には、階段部を覆うことになりますので足場の設置が必要になります。
今回、柱の立てずに明るい庇を綺麗に取り付けてくれたと喜んでいただいたし、
現場の監督さんからも色々面倒見ていただいて無事施工できたと思いますので
この場を借りてF社のO監督さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。〜〜^^