駐輪場に屋根を設置するメリット|サイクルポート・庇の比較も
街中で見かける賃貸物件・戸建住宅に備え付けられている駐輪場の屋根は、「サイクルポート」と言われています。駐輪場に屋根を設置することにはあらゆるメリットがあり、多くの住宅でサイクルポートが取り入れられていますが、実はサイクルポート以外にも駐輪場に屋根を設置する別の手段が存在します。
自転車やバイクを停めておく駐輪場に、屋根を設置しようかしないか迷っている個人・賃貸物件の管理者は多くいるのではないでしょうか。今回は、サイクルポートの概要や、駐輪場に屋根を設置するメリット・費用相場を徹底的に解説します。さらに、サイクルポートとその他の方法における設置時のポイントも紹介しているため、駐輪場に屋根の取り付けを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
1.サイクルポート(=駐輪場屋根)とは?
サイクルポートとは、駐輪場(自転車置き場・バイク置き場)に設置する屋根のことです。支柱と屋根で構成されており、設置には基本的に基礎工事が必要となります。
住宅用サイクルポートの商品は、支柱・屋根のみのシンプルなものから、胴縁パネルのついた箱型タイプのものまで豊富なことも特徴です。近年の新築アパート・マンションでは、自転車用ラック(サイクルラック)がついているタイプも増加しています。
また、サイクルポートを設置するためには、駐輪場にある程度のスペースがあることが前提となることも覚えておきましょう。
1-1.サイクルポートの構造とは?DIYはできる?
サイクルポートは一般的に、下記の部品で構成されています。
- 屋根パネル
- パネル受け
- も屋
- 梁
- 柱
- 前枠
- 側枠
- 後枠
- 雨どい
いわゆるカーポートの小型版と言えるため、仕様や用いる部品はカーポートと大きく異なりません。ただし、サイクルポートの場合は屋根面積が小さくなることに伴い、柱も20mm程度細くなることが特徴です。
駐輪場に屋根を取り付けるなら、サイクルポートだけでなく「庇」でも可能となります。庇は屋根受けのPCブラケットと屋根のポリカーボネートシートで構成されたものであり、サイクルポートのように柱を取り付けた基礎工事の必要がありません。それでいて、耐久性に優れている点が魅力です。
駐輪場に屋根を取り付けるDIYを行いたい場合、本格的なサイクルポートの設置は困難と言っても過言ではありません。一方で、庇であればDIY設計になっている商品もあるため、外構・エクステリア施工の専門業者に依頼せず、自身で後付け庇DIYが可能です。
2.駐輪場に屋根を設置するメリット
駐輪場に屋根を設置する主なメリットには、「自転車・バイクの劣化やサビを防げる」「雨や雪から自転車・バイクを守ることができる」「外部からの被害・刺激を防げる」「盗難防止となる」の4つが挙げられます。
メリット1:自転車・バイクの劣化やサビを防げる |
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駐輪場に屋根がなければ、停めている自転車やバイクが雨や直射日光にさらされ、劣化やサビが起きてしまいます。屋根を設置すれば雨や直射日光を防げるため、劣化やサビの症状を軽減させることが可能です。 |
メリット2:雨や雪から自転車・バイクを守ることができる |
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駐輪場に屋根がなければ、雨や雪が自転車・バイクに直接あたります。これにより、サドルに凍った雪や雨が付着し、乗る前に一度拭き上げるという工程が増えてしまいます。しかし駐輪場に屋根を設置することでこのようなケースがなくなり、忙しい朝もスムーズに家を出ることが可能です。 |
メリット3:外部からの被害・刺激を防げる |
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駐輪場に屋根があれば、ホコリや砂、さらに鳥のフンなど外部からのさまざまな被害・刺激を防ぐことが可能です。電線の下に駐輪場を設置している場合や、月に1.2回などたまにしか自転車・バイクを利用しないという場合は特に大きなメリットとなるでしょう。 |
メリット4:盗難防止となる |
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支柱付きの屋根の場合は、盗難防止となることもメリットと言えます。支柱に自転車・バイクをワイヤーロックなどで固定することにより、盗難の被害を防ぐことが可能です。 |
2-1.デメリットはある?
駐輪場に屋根を設置することには数々のメリットがありますが、少なからずデメリットも存在します。下記は、駐輪場に屋根を設置する2つのデメリットです。
デメリット1:屋根の高さによっては雨・雪・直射日光を防げない |
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駐輪場の屋根取り付けは、雨や風など、劣化・サビ・汚れの外的要因を防止できる点が最大の魅力です。しかし、取り付ける屋根の高さがあれば横から雨や風、直射日光が入り込んでしまうため、確実に防げるというわけではないことに注意してください。 |
デメリット2:圧迫感が生まれる可能性がある |
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駐輪場に屋根を新たに取り付けることで、圧迫感が生まれ、庭や住宅全体に狭さを感じる可能性があります。また屋根のデザイン性によっては、住宅全体の雰囲気をやや壊してしまう場合があることにも注意してください。 |
3.駐輪場に屋根を設置する際の料金相場
駐輪場に屋根を設置する際の料金は、「サイクルポート」を設置するのか、「庇」を設置するのかによって大きく異なります。それぞれの料金相場は、下記の通りです。
サイクルポート | 庇 |
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約10万~40万円 | 約5万~25万円 |
本格的なサイクルポートは、自身でDIYとして後付けするよりも業者に依頼して購入・施工することが一般的であるため、料金が高まる傾向にあります。一方で庇は、サイクルポートよりも取り付けが簡単なことから、自身でDIYをして本体価格のみで導入することが可能です。たとえ業者に取り付けを依頼したとしても、サイクルポートと比較して工事料金が安価となることも少なくありません。
基本的にサイクルポート・庇いずれにしても、屋根のサイズによって料金は異なりますが、「なるべくコストを抑えて駐輪場に屋根を設置したい」という場合は、庇がおすすめです。
4.駐輪場に屋根を設置する際のポイント
駐輪場に屋根を設置する際は、まず自宅用物件か賃貸物件(toBかtoCか)など、用途によって購入すべきタイプが異なる点に注意してください。また、サイクルポートを設置するのか、庇を設置するのかによってもポイントは異なります。
最後に、駐輪場に屋根を設置する際のポイントを、サイクルポート・庇に分けて説明します。
4-1.サイクルポートの場合
サイクルポートを設置する場合は、下記2点のポイントをおさえておきましょう。
(1)余裕をもったスペースを確保する
支柱のあるサイクルポートを設置することで、これまで活用できていた駐輪スペースは少なからず圧迫されます。自宅用物件・賃貸物件のいずれにおいても、もともと収納されていた自転車・バイクの台数を確認し、余裕をもったスペースを確保したうえで設置するようにしましょう。自転車1台あたりのハンドル幅を「500~550mm」程度と考えておけば、確保すべきスペースの目安が判断できます。
(2)建築確認申請が必要かどうかを確認する
サイクルポート設置時は、建築確認申請が必要かどうかの確認も必須です。建築確認申請とは、住宅を新築する際やリフォーム・リノベーションを行う際に必要となる、建築基準法に沿った住宅であるかを審査してもらうための申請です。サイクルポートは、審査項目における「面積」に大きく関係するため、サイクルポートの設置や増改築の際は建築確認申請が必要かどうかを確認しなければなりません。
床面積が10平方メートルを超えるサイクルポートの設置や増改築には、建築確認申請が必要となります。反対に、10平方メートル以下の場合は建築確認申請の必要がありません。多くの入居者がいる賃貸物件の新築・増改築時に、比較的大きめのサイクルポートを設置する際は、必ずチェックするようにしてください。
(建築物の建築等に関する申請及び確認)
第六条
2 防火地域及び準防火地域外において建築物を増築し、改築し、又は移転しようとする場合で、その増築、改築又は移転に係る部分の床面積の合計が十平方メートル以内であるときについては、適用しない。
なお、建築確認申請が必要となるかどうかを確認すべきなのは、サイクルポートだけでなく庇も同様です。しかし、庇は基本的に建築確認確認が必要となる基準の10平方メートルを超えることが少ないため、比較的安心と言えるでしょう。
4-2.【おすすめ】庇の場合
サイクルポートの設置は、建築確認申請といった事務的な作業も含め、大掛かりとなることが多々あります。そのため、戸建住宅や賃貸物件の自転車・バイク置き場のリフォーム・リニューアルの場合は、庇を導入することがおすすめです。
駐輪場に屋根として庇を導入する場合は、耐久性に優れた製品の購入がポイントです。特に降雨や積雪が顕著な地域では、耐久性の低い庇だと劣化しやすく、短期間で買い替えが必要となる可能性があります。耐久性に優れた庇であれば、庇自体の劣化を防げるだけでなく、自転車・バイクをきちんと守ってくれるでしょう。
ケノフィックスでは、数々のテストをクリアした耐久性・安全性の高い庇を豊富に販売しています。柱を立てず、外壁に直打ちで庇を導入できるため、デッドスペースとなっていた狭い場所を駐輪場にすることも可能です。特殊な工具がなくても比較的簡単にDIYで後付けできる構造となっており、木造・コンクリート造(SRC/RC)などあらゆる建物に対応しています。
「なるべくコストを抑えつつ、耐久性・安全性に優れた屋根を導入したい」
「サイクルポートを設置するほどのスペースが屋外にない」
「すっきりした見た目を保たせたまま駐輪場に屋根を設置したい」
上記のお悩みを持つ人は、ぜひ一度、後付け庇専門店であるケノフィックスの製品や施工事例をご覧ください。
まとめ
駐輪場に屋根を設置したいときの選択肢には、「サイクルポートの設置」「庇の設置」の2つが挙げられます。いずれにおいても、自転車・バイクの劣化やサビ、汚れを防げるだけでなく盗難防止にも効果的というさまざまなメリットがありますが、屋根の高さによっては外部からの被害を防げない点や、住宅に圧迫感が生まれるというデメリットにも注意が必要です。
なるべくコストを抑えて耐久性と安全性に優れた屋根を駐輪場に導入したいのであれば、ケノフィックスの庇がおすすめです。取り付けが簡単で、特殊な工具を用いる必要のないケノフィックスの庇であれば、業者に依頼して本格的なサイクルポートを設置するよりも安価に、かつ短期間で駐輪場に屋根を設置することが可能です。
ここまでの内容を参考に、ぜひケノフィックスの庇製品や施工事例をチェックしてみてください。